今回は店舗も決まり、内装工事も終えた後の【開店直前】までにすることを記しました。
ここまで来ると、毎日がめまぐるしくて嵐のようにすぎていきます。
開店してからあれもない、これもやってない、とならないように、しっかりチェックしてくださいね。
看板・名刺・メニュー印刷
アイコン・ロゴ
それぞれ専門の業者がありますが、イメージを大事にするなら、デザイナーに頼んでアイコンやロゴを作ってもらうと良いと思います。
データを元に名刺、看板、メニューなどを作ります。
お住まいの地域に専門の業者さんもいると思いますが、今はネット上でもたくさんデザイナーを探せます。
ココナラ、クラウドワークスなどで、ご自分のイメージに合った人を探すと良いでしょう。
名刺、メニュー
名刺は物件が決まったら早いうちに作りましょう。
営業してからより、オープン前に配ったほうが効果的です。
また、テーブルにメニューを置くなら、メニューの印刷も必要になります。
しかし、開店してしばらくはメニューや値段が変わることもありますので、印刷ではなく黒板などに手書きで記したほうが親しみやすさが出ると思います。
看板
アクリルの看板は壁に沿って取り付けるタイプと、金具を使って壁に垂直に取り付けるタイプもあります。
金具を使うのは遠くからでも看板が見えやすいという利点はありますが、腐食しやすいという難点もあります。
予算と相談して決めましょう。
イメージカラーがあると印象に残りやすい
イメージカラーなどもあると良いですね。
たとえば食事をする店なら爽やかな色、ポップな色にするとか。
お酒を出す店ならもう少し濃い色……たとえば紫やグリーンなど。
グリーンに決めたら看板や名刺もグリーンにし、店内にもグリーンを多くするなど統一感を持たせます。
もちろん、名刺やメニューにも使ってください。
新規登録で300円分のポイントがもらえます。招待コードはNJNCT3
近くの店にあいさつする
これは都会の繁華街ではあまり重要ではないかもしれませんが、地方の小さな街では「あいさつ」に行った方が良い場合があります。
メリット、デメリットに分けて書きましたので参考にしてください。
近くの店にあいさつするメリット
近くの店はお客様になってもらいやすいです。
地域差もあるとは思いますが「飲食店にいちばん通うのは飲食店の人」だからです。
できたらその店で飲食し「○日から近くで店をはじめます」というあいさつをしておきましょう。
その時は名刺と心ばかりの粗品を持っていくと良いでしょう。
タオルや洗剤など、飲食店で使う消耗品が良いと思います。
あいさつに行くとオープン時にお花を贈ってもらえたりします。
また、あなたの店が小料理屋なら、あなたの店の後にお客様が行きそうなスナックやBARとは積極的に仲良くなりましょう。
スナック嬢が同伴出勤のお客様と一緒に来てくれたり、BARのマスターが営業前の食事に来てくれたりします。
ただし、ライバルになりそうな似た形態の店であれば、飲食はせずにタオルなどの粗品だけ持っていく程度でも良いかもしれません。
近くの店へあいさつするデメリット
挨拶されても迷惑、というお店もあります。
これは私が店をやっていた時に聞いた言葉です。
扉を開けるまではどういう店かわからないわけですから、どう思われるかを考えると、ちょっとめんどうですよね。
せっかく勇気を出して挨拶したのに、あからさまに嫌な顔をされるときもあります。
しかし、文句を言う人はあいさつに行っても行かなくても文句を言います。
文句を言ってもその店のお客様に話はすると思いますので「あいさつもしない」よりは「あいさつされたけど困る」のほうがお客様の印象は良いですよね。
要は「話のタネ」になれば良いのです。
また、どういう店かわからないようなら、近隣で情報を集めたほうが良いかもしれません。
暴対法が施行されてだいぶ経ちますが、「その手の人」が集まるお店というのもあります。
あまり関わり合いになりたくないようなら、挨拶はしなくても良いでしょう。
家具や什器を入れる
どれだけの儲けがあるかわからないわけですから、なるべく初期費用はおさえたいものです。
ひとりのお店なら、全部を厨房機器メーカーに頼まずに、自宅にあるものや、寄せ集めの家具や電化製品でまかなうということもアリですね。
「薄利多売」「家庭的」をイメージしているなら、業者さんが作ったものより良い結果を生むことがあります。
手間はかかりますが「手作り感」がかえって親しみやすさを感じることがあるのです。
また、家具や什器、小物の配置は、ひとりで動く自分の導線とお客様が落ち着けるか、の両面を考えなくてはいけません。
お客様が入ってきて帰るまでをシミュレーションして、ベストな配置を考えてみてください。
外注する業者をピックアップ
ひとりで営業する店ですので、業者は特に必要ない、自分で買いに行くと考えている人もいるかもしれません。
しかし、全部ひとりでするのも大変。
持ってきてくれる業者があれば頼んだ方が良い場合もあります。
私はお酒と氷、ウォーターサーバーのボトルを業者さんに頼んでいました。
お酒メインのお店でしたので、水と氷はちゃんとしたものを使っている、という風に見せたかったのです。
また酒屋さんにもいろいろあります。
5000円以上の注文なら持ってきてくれる店、一本から持ってきてくれる店、遅い時間でも営業している店など。
それぞれの品揃えもちがいますので、お店の特徴を調べておいた方が良いでしょう。
また、ネット注文もできます。
私は何ヶ月かに一度、地元にはないお酒をネットで注文していました。
ほかの店にはないお酒があるというのは、それだけでアドバンテージになります。
地元とネット酒店をチェックし、安い時にまとめて買うようにすると良いでしょう。
プレオープンパーティー
プレオープンは近しい人たちや世話になった人たち、また良いお客様になってくれそうな人がいれば、無料で招待しましょう。
無料なのは、招待客はほぼまちがいなくお花やお酒などを持ってくるからです。
また、無料で飲食した人は、かならずと言っていいほど本営業がはじまってからも来てくれます。
ですから無料でも損にはならないのです。
SNSで多くの人と繫がりができているようなら、フォロワーさんを招待するのもアリです。
「プレオープンパーティー」というのは特別感がありますので、「新しくできた●●さんのプレオープンに行きました!」と画像つきで投稿してくれるはずです。
SNSのファロワーは、開店前から増やしておくとこういうメリットがあります。
パーティー当日は忙しくなることはまちがいないので、何日かにわけて開催するか、もしくは本営業とはちがう簡易なものを用意するなど工夫してください。
またプレオープンと本オープンの間は空けましょう。
招待客からもらった意見を元に軌道修正する時間が要ります。
調度のレイアウトを替える、足りないものを買い足すなど。
内容によっては数日かかるものもあるからです。
開店してからあれこれ変えるのは、お客様にとっても落ち着かないものです。
「おためし営業」や「プレオープン」などを利用して、先にいろいろ試した方が良いと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次は「ひとりのお店のオペレーション」について書きます。
コメント